郵便受けからゴミ箱に直行することが大半の広告・チラシの数々…
そんなダイレクト・マーケティングの業界で40年以上もトップを走り続けたダン・ケネディの「究極のセールスレター」を読んだ書評・要約を書きました!
2019年8月に亡くなった著者が積み上げた技術とノウハウは本書の中に生き続けています…
ナラ
最近テレビCMを見て、
「これ欲しい!」
と思ったことはありますか?
ココ
ナラ
インターネットを通じて消費者が能動的に情報にアクセスできるようになった現在、ダイレクト・マーケティングが注目されています。
ダイレクト・マーケティングをネットで調べると、
注文獲得活動では、注文獲得費の投入だけではなく、顧客の心理が作用する。このような状況で個別に顧客へ対応するために、ダイレクト・マーケティングが有用である。ダイレクト・マーケティングには、ダイレクトメール、カタログなどの手段があり、適宜選択される。
とあります。
著者であるダン・S・ケネディはダイレクトマーケティング界のグルとも呼ばれるほど消費者とのコミュニケーションに長けた伝説的なマーケターです。
そんなダン・S・ケネディが書いた「究極のセールスレター」の書評と要約をこの記事にまとめます。
顧客の心を動かす究極のセールスレターとはどのようなものなのか?
また、ダイレクト・マーケティングはその性質からブログとの相性が非常にいいので、本書の学びをブログ運営に生かす方法についても解説します。
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究極のセールスレター要約|今の時代に求められる理由
なぜ今の時代、ダイレクト・マーケティングが重要なのか?
先ず勘違いしてはいけないのは、ダイレクト・マーケティングは別に新しい手法ではないということです。
ココ
ナラ
マーケターたちはインターネットが生まれる以前のアナログの時代から、顧客心理をいかに動かすかを試行錯誤してきました。
- 郵便受けに入ったチラシがゴミ箱に捨てられずに読んでもらえるにはどうしたらいいのか?
- チラシを読んだお客さんが次のアクション(電話、来店)を起こすトリガーはどこにあるのか?
- テレビを見たお客さんから注文の電話がかかってくるためにはどんな情報を伝えなければならないのか?
「究極のセールスレター」で得られるこれらのノウハウはインターネット時代のはるか昔から培われてきたダイレクト・マーケティングのエッセンスなのです。
以下の目次を読んでみると、本書がいかにセールスレターの具体的な書き方に重きを置いた構成かがわかります。
究極のセールスレター-目次-
- 書く前の準備
- 書く手順
- お客を「しっかり」理解する
- 提供するものを「しっかり」理解する
- 不利な点を告白し、欠点は包み隠さず伝える
- 無事に配達させる
- 目を留めてもらう
- 読んでもらう
- 価格ジレンマに打ち勝つ
- 必勝コピーライティングのテクニックと作戦を吟味する
- 最初の下書きを書く
- 戦略的観点で書き直す
- 文体を書き直す
- 疑問・反論に答える
- いますぐ行動してもらうよう刺激する
- 追伸を工夫する
- チェックリストを確認する
- グラフィック処理をする
- 感情を込めて書き直し、冷静に編集する!
- 下書きとサンプルを見比べる
- 事前テストを行なう
- 手紙を最終の形にする
- グラフィック処理を変更する
- もう一度編集する
- 試作を発想する
- 冷静になる
- 他の人の意見を聞く
- 最終見直しをする
- 印刷する
- 発想する
- 汎用性が一番高いセールスツール
- 百万ドルの秘訣-「連続」「繰り返し」の効力
- 「ハイテク」セールスレター
究極のセールスレターは禁断の文章術だった
直接ゴミ箱行きしてしまうセールスレターと、目を留めて読み進めてしまうセールスレターは何が違うのか?
著者のダン・S・ケネディは生涯にわたってその「レスポンス(反応)の違い」を探求し、伝説のマーケターになった人です。
ココ
ナラ
セールスレターの目的はただ一つ、製品やサービスを購入させることです。
財布の紐を緩めるための甘い誘い文句
読者の見栄やプライドを刺激するビジュアル効果
今買わないと損だという焦燥感を掻き立てる巧みな話術
「究極のセールスレター」はあらゆる心理効果を駆使して目的達成に読者を誘導する禁断の文章術、といっても過言ではありません。
「上手い」というよりは「恐ろしい」という表現が適切かもしれません。
特に第二章ステップ6~ステップ8に書かれている読者の「心」を動かす文章事例のパートは非常に生々しいというか…
あ、自分が買ったあの商品、実は買ったんじゃなくて買わされてたんだ…
と気付かされる内容です。
本書を読んだあと、企業から送られてくる広告やダイレクトメッセージの見方がちょっとだけ変わってしまう可能性があるのでご注意ください(笑)
究極のセールスレターはブログのライティングと相性がいい?
セールスレターとブログには共通の目的があります。
それは、文章のチカラによって読み手に行動を起こさせることです。
- タイトルを読んだ人に開封(クリック)させる
- 見出しを読んだ人に本文を読ませる
- 本文を読み始めた人を最後まで読ませる
- 最後まで読んだ人をコンバージョン(成約)させる
ココ
ナラ
セールスレターとブログの違いはメディアが変わったというだけで、本質的には一緒です。
つまり本書、究極のセールスレターに書かれた禁断の文章術はブログにもそのまま使えるということです。
- 記事の導入で読者の共感を生む
- 本文中で読者が「行動を起こさない理由」を一つ一つ潰していく
- 最後に「今行動を起こさないと損だ」と読者の背中を一押しする
こういったアフィリエイト成約に必要なライティングスキルが身につきます。
ブログを書いている身としては、この本があまり多くの人に読まれて欲しくないというのが本音かもしれません。
注意!究極のセールスレターは古典です
一つだけ注意すべき点があります。
究極のセールスレターはいわば古典です。
紹介されている具体例は主にアナログ時代のダイレクトメッセージ(手紙)で、時代背景が異なります。
また、近年の一般的なビジネス書と比較して文字サイズも小さく、びっしり書かれて読みづらい印象を受けます。
活字が苦手な人は読むのに時間がかかるかもしれません。
ココ
ナラ
私はどちらも読みましたが、ウェブライティング関連の最初の1冊として読むなら「沈黙のWebライティング」がオススメです。
ただ、読者心理を誘導するあざとさや狡猾さは「究極のセールレター」の方が優れています。
最初に沈黙のWebライティングを読んで、更にライティングスキルを深堀りしたい人が本書に読み進む、というのがいいかと思います。
▼次の関連記事に「沈黙のWebライティング」の感想をまとめています
【感想】沈黙のWebライティングを読んだら全ての記事をリライトしたくなった究極のセールスレター書評・要約まとめ
インターネット時代、企業は頭を使わなければ物が売れない時代になってしまいました。
有名なタレントを使ってゴールデンタイムにテレビCMを流せば物が売れるなんて、そんな単純にはいきません。
逆に言えば、個人であってもライティングスキルさえ身に付ければモノが売れる時代です。
ココ
ナラ
本書の中には個人が文章のチカラで企業と対等に渡り合う執念が今も生きてきます。
2019年8月に亡くなった著者を慕う人が今もなおたくさんいるのは、この本に感銘を受けた人がたくさんいる動かぬ証拠ともいえるでしょう。
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